本文へスキップ

Café de FUKUSHIMA は,福島の原発被災者を支援しています。

お問い合わせはTEL.080-9439-2216

サマリタンハウス

支援の歴史History

 

原発事故直後のスタート

サマリタンハウスの虹  

「放射能から避難できない人が取り残され,餓死者が出ている」。いわき市在住の友人牧師からの情報でした。
 いても立ってもいられず,買い集めた水や手製のおにぎりなどをミニバンに積み,原発に向かって横浜から北上しました。最初の被災者支援でした。2011年3月26日のことです。

 目指した広野町の避難所は,どこも再避難で空でした。アパートの庭で叫び,一軒一軒声を掛けました。私の被災者支援の始まりです。

 原発から30㎞圏は立入が制限され,どこがどれだけ汚染されていないか分かっていない時期でした。検問所で愛知県警のパトカーに停止させられ,「どこに,何をしに」と尋ねられました。車の荷物と用意してあった避難所のリストを見せたら通してくれました。

支援協力者としての時代

夕焼け  原発事故直後を除き私の被災者支援は,多くが教会主催のイベントに協力する形でした。

名古屋岩の上教会,勿来キリスト福音教会,カトリックさいたま教区サポートセンター(いわき市・「もみの木」),軽井沢キリスト教会,後藤一子牧師,のぞみセンターなどです。

 津波被災者と原発被災者の区別は,特にしていませんでした。常磐道が不通で,原発の北側に行くには,東北道を通って迂回しなければならない時でした。 支援した地域は,亘理町・山元町(宮城県),相馬市・南相馬市(福島県)です。

原発被災者の元へ

 私は,ほぼ毎日原発関連の報道などをまとめてメルマガにして100人位の方々に発信を続けています。事故直後から継続していますが,間もなく1000号になります。原発被災者は,困窮,先が見えない苦悩,被曝し,被曝し続けている恐怖,補償の不合理さ,行政に対する不満,数え上げれば切りがないほどの問題に直面しています。

 これを知ってしまうと,「被災者の元に行かなければ」という思いに駆り立てられます。今のルートに限っていたのでは,多数の原発被災者には出会えない,どうすればもっと被災者に近づけるかを模索していました。ちょうど2014年暮れ,ある団体との提携の可能性がなくなったのを契機に,「自ら支援ルートを構築し,原発被災者に出会う」ことにしました。  

Café de FUKUSHIMAの設立とサマリタンハウス取得

夕焼け  「Café de FUKUSHIMA」は,支援を自前で始める時,案内のチラシやポスターを作るときに,何か気の利いた名前はないものか考えて決めました。(時々商売と間違えられることがあります) 「支援…」とか「ボランティア…」を冠しない方が,皆さんに受け入れやすいと考えてのことです。

「任意団体」ですが,規約等も整えております。
 サマリタンハウスの取得の経緯は,「サマリタンハウス」のページに記しました。「良きサマリヤ人(になることを実践しようとしている人)が住み・泊まる家」です。

支援先と支援ルートの開拓

 支援する原発被災者は,南相馬市(小高区)・浪江町・飯舘村・葛尾村・川内村の方々で,避難先は,福島市・伊達市・二本松市・本宮市・郡山市・三春町・相馬市・南相馬市です。 (双葉町・大熊町・富岡町・楢葉町(いわゆる原発立地町村)の方々の所は,会津を除き伺っていません。)

 当然ですが,被災者に届くルートは,社会福祉協議会(社協)などの市町村仮設住宅窓口が最適です。窓口は,市町村によって異なり,社協でなく役場の生活支援課とか教育委員会だったりします。

 ご存じの方も多いと思いますが,ボランティアにとって,社協には制約されることも多く,言わば難関でした。案内のチラシを見てもらい,社協や役場の事務所でコーヒーを淹れ,庖丁やハサミを研ぎました。変なおじさんと思った方もいたでしょう。研ぎ終わらずにビジネスホテルの洗面所で続きをし,翌朝届けたこともありました。

 夕焼け今ではどの市町村からも,とてもよく協力していただけるようになりました。「ここに行きたい」と連絡すれば,叶えていただけます。彼らは,私にとって被災者を支援するディアコニアの同労者であり,財産です。 そして最近では、被災地社協からの要請に応じて,彼らのプログラムに協力することも少なくありません。仮設住宅から来られる方など、皆さん原発事故の影響が色濃く残っている方々が参加する集会です。


支援をさせて頂いた方々(仮設住宅・自治会・その他 2015年1月以降)

2015年
  訪問した仮設住宅など 84ヶ所 ◇出会いがあった方 1,561名 
2016年
  訪問した仮設住宅など 83ヶ所 ◇出会いがあった被災者の方々 1,489名
2017年
  訪問した仮設住宅など 77所 ◇出会いがあった被災者の方々 1,500名
2018年 
  訪問した復興住宅仮設住宅など76所 ◇出会った被災者1,990名
これまでの通算(2015年1月以来)
 支援した被災者・避難者7,295名、支援者などを含めた参加者総数7,917名

Café de FUKUSHIMACafé de FUKUSHIMA

〒989-2201
宮城県亘理郡山元町山寺雁田
         83-3
TEL 080-9439-2216
FAX 045-775-0104
EMAIL 
 ishikawa0216k @ gmail.com
(@前後の空白は除いて下さい)